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無個性でありながらヒーローに憧れた少年、緑谷出久。 周りの心許無い一言や、憧れから突きつけられた現実で彼の心は疲弊しきってしまった。 そして、彼は自殺を試みたの… ?」 「!?オールマイト!?大丈夫......か......」 突如何かを吐くような音が聞こえて目を向ければ、目の前には血を吐いたオールマイトの姿があり。爆豪は驚愕に満ちた表情で駆け寄ろうとするも、突如彼の体から溢れ出た蒸気のようなもので彼の行動は遮られる。 そして、それが晴れた先にいたのは......。 「......は......?」 「ゴホッ......HOLY SHITだ......。 骸骨のように痩せ細ってしまった、痛々しい姿をした己の憧れた男であった。 「オール......マイト......?なんで......?」 声を震わせながら尋ねる爆豪を見て、オールマイトは人気のない場所に移動するよう促し、事後処理を終えてから移動した。 「見られた以上は仕方ない......。少年、これから私が話すことは、間違ってもネットに書き込んだり、誰かに言いふらしたりしないようにな」 爆豪は、彼から5年前に負った大怪我のことと、今やヒーローとして活動出来る時間が3時間程度であることを知り、己の憧れたヒーロー、オールマイトが儚いものであることを悟った。 そのときから、爆豪の夢が、トップヒーローを目指す理由が変わった。そうして何を為し得たいのかさえも。 これには恐らく、幼馴染への問いに合わせて己の愚行に気づけたことも、情けないヒーローの姿に絶望したことも起因するだろう。 「オールマイト......待ってろ......。俺、絶対あんたを超えられるような強ェヒーローになっから!あんた以上に困ってる奴ら救けられるヒーローになって、あんたが背負ってるもん一緒に背負うから!だから......だから......下手な無茶しねェでくれよ......」 「少年......」 声を絞り出し、拳を握りしめるその少年、爆豪の信念に満ちた瞳に、オールマイトは心打たれた。 そして、この少年になら託せると、そう思った。 「はは......ありがとうよ、少年。ナイスガッツだ。そうだな......ならば私は、君がそんな頼もしいヒーローになれる日まで平和の象徴であり続けよう。少年、君さえよければ、今週末に海浜公園まで来てくれないか?そこで君に話したいことがある」 「海浜公園......?俺の近所にある、ゴミの山だらけのあそこか......。分かった、絶対行く」 「即答......!そう来てくれると思ったぜ。少年、ならば週末にまた会おう。君のご家族も来てくれたようだしな」 「「勝己(君)!」」 オールマイトに示された方向を見れば、駆け寄ってくる両親の姿があった。当たり前ではあるし、言わずもがなだが、相当に心配をかけていたらしい。 「......悪ィ、心配かけた」 「うん......。本当に無事でよかった」 傷一つない様子に、両親はどちらも笑顔を見せたのだが......その後すぐに顔を曇らせた。 「......何かあったんか」 そんな2人の様子を疑問に思いながら勝己が尋ねると、彼の母親は言いにくそうにしながら口を開いた。 「勝己......落ち着いて聞きなさい。出久君が、ビルの屋上から飛び降りて自殺未遂で意識不明になったって......」 「は......?」 __この日を境に、爆豪のくだらないプライドと自尊心は崩れ去った__ ★ 出久が意識不明に陥ったと聞いた爆豪は、すぐに彼が運び込まれた病院へと向かって彼の様子を見に行った。 彼が生きていることに安堵したと同時に、爆豪は己の行動と己自身の愚かさを思い知った。 __なんでこんなくだらねェ性格の男になっちまった? __なんで変なひねくれ方しちまった? __なんで軽率にあんな発言が出来た? 歪み始めた幼き頃の自分や、幼馴染に自殺を試みさせる原因の発言をした自分を殴りたかった。 しかし、過ぎ去った過去を変えることは出来ない。ならば、己の果たすべきことをしなければ、と思った彼は、即座に出久の自殺が自分の軽率な発言のせいだと正直に両親に告げ、2人と共に出久の母親の元を訪ねて、頭を下げた。 更に、学校側にもそのことを伝え、今では信頼を取り戻す為にも地域のボランティアや人助けに力を尽くして、他人に貢献している。 自分のやったことは許されることではない。それでも、そうして他人の為になることをやって感謝をされる度に、自分は許してもらえている気がしていた。 「出久、聞いてくれよ。俺、オールマイトに認めてもらってさ。今じゃ弟子になってトレーニング見てもらってんだよ。これがよ、クソ面白ェんだ。あの人な、戦いのセンスは天才的なクセしてよ......教えんのが超下手なんだよ。自分で言うのはおかしいけどよ、俺が感覚でも掴めるタイプだったからいいが、他の奴らにはありゃ 出久の眠るベッドのすぐそばの椅子に腰掛けながら、爆豪は語る。毎度のことなのだが、なんだか彼には出久がどこからか自分の話を聞いてくれている、そんな気がしていていつもいつも色々な出来事を彼に話しているのだ。 「早よ戻ってこいや。おばさんがどんどん弱っていっちまうよ。戻ってきて安心させてやってくれよ」 眠る幼馴染の頭をポンポンと撫でながら、彼の母親のことを思い起こしてそう語っていると......。 「!爆豪少年。やっぱり今日も来ていたんだね」 「オールマイト」 ガラリと病室の扉を開けながら、痩せ細った姿のオールマイトがやって来た。 「やはり緑谷少年は......」 「おう......まだ起きねェ」 「そうか......」 出久が未だに目を覚さないことを聞けば、オールマイトは苦虫を噛み潰したような顔をする。そんな彼の表情を見ながら、爆豪は尋ねた。 「なァ、オールマイト。そういや聞いてなかったよな。あんたが出久の見舞いに来てる理由。......あんたとこいつの間に、何があった」 「......」 爆豪の言葉を聞き、オールマイトは微かに目を見開いて固まる。そして、乾いた笑いを見せながら椅子に腰掛けた。 「そうだな、爆豪少年にはまだ話していなかったな......。弟子でもあり、緑谷少年の幼馴染でもある君に隠しておく訳にはいくまい。爆豪少年、覚えているかな?君に初めてこの姿を見られた時に、"1日のうちに2人にこの姿を見られてしまうとは"って言ったこと」 元々天才的な能力を持つ爆豪は、察しの悪い男ではない故、すぐさま察しがついた。 「......出久にも見られたんだな?」 「そうだ。その時にな、緑谷少年に尋ねられたんだよ。『無個性でもヒーローは出来ますか』『"個性"のない人間でも貴方みたいになれますか』ってね。プロヒーロー達はいつだって命懸けだ。だから、" 「君に渡した"ワン・フォー・オール"......。彼にもまたヒーローたる素質が、平和の象徴になり得る素質があるのなら渡すつもりだったんだ」 爆豪は、幼馴染が受け取るはずだった力を己が横取りしたような、そんな気がして絶句した。実際はそんなことはないのであろうが、自分が彼を自殺に追い込んだ張本人である以上そう思わずにはいられない。 __さて、ここで話しておくが、世間ではひた隠しにされてきたオールマイトの"個性"の名は"ワン・フォー・オール"と言い、聖火の如く引き継がれてきたものなのである。 己を高め、鍛え上げた力をストックして次に明け渡し、次に渡された者は再び己の力をストックしてまた次に......。それを幾度も繰り返して成した力の結晶。それが彼の"個性"だ。 あの日、オールマイトに声を絞り出しながら言った爆豪の誓いとそれを為そうとする信念に満ちた目、加えてここ最近の人助け。それらはオールマイトを突き動かし、彼に爆豪のことを見初めさせた。そうして爆豪は、オールマイトの"個性"を引き継ぐこととなったのだ。これを知るのは本人達も含め、ごく少数の人物だけである。 爆豪の肉体は元から鍛え上げられていたおかげもあって、彼は"ワン・フォー・オール"の出力を25%の状態で扱える現状にある。更に、その天才的なセンスで"ワン・フォー・オール"を常時発動させる術も得たし、相乗効果で"爆破"で繰り出す爆発の威力もまた大幅に上昇したのであった。 __閑話休題。"ワン・フォー・オール"を出久に明け渡すつもりであったことを述べたオールマイトは、悔しそうに拳を握りながら震える声で言った。 「しかし......私の一言は、少年の一つの可能性を奪ってしまった......!私の一言は、彼を自殺に追い込んでしまった......!そして、私は......私は......!彼が身を投じた光景を目の前で見ていたというのに、活動限界を超えてでも彼を救けることを戸惑った!プロはいつだって命懸けだと諭したのは、私自身だというのに......!その後、ヘドロの 己の愚かな行動を悔いるオールマイトの姿は、爆豪が普段知るヒーローの彼のそれとは程遠かった。 __ああ、やっぱあんたも人間なんだな。そうだよな、当然だ__ それを見ながら、爆豪はオールマイトもまた人間なのだということを思い知らされた。 「済まない、爆豪少年......。私のせいで、君には辛い思いをさせてしまった......」 「気にすんなよ、オールマイト。それがなきゃ、あんたと俺の出会いはなかったし、今の俺もいねェ......そう思おうぜ。ただでさえあんたは仕事で心も体もすり減らしてんだ。俺のことで悩んで更にすり減らされちゃ、痛々しくて見てらんねェよ......」 「爆豪少年......」 「それに、謝んのは俺の方だ......。俺の軽率な発言がなけりゃ、あんたの一言が心を抉ったとしても、出久を自殺に追い込むことはなかったかもしれねェ。済まねェ、あんたにまで迷惑かけちまった」 爆豪は、頭を下げながらまた一つ罪を背負う。いつの間にやら、彼のそんな姿勢が彼の中で当たり前になっていた。 「......爆豪少年、君も気負いすぎないようにな。自分の過去の罪を忘れないことは勿論大事だとも。それでも、私達は前に進まなくちゃあいけない。緑谷少年もきっとそれを望んでいるんじゃないかな?まあ、無責任にも私が言えたことじゃないけどさ!」 最後に付け加えながら、オールマイトは笑う。そんな姿を見ていて、爆豪はまた一つ己の罪が許されたような気がしたのであった。 「それじゃあ爆豪少年、今日のトレーニングに行こうか」 「おっし......望むところだ。早いとこ海浜公園のゴミ掃除終わらせてやらァ。"個性"をもっと慣らしておかねェといけないからな」 「その意気だぞ、爆豪少年!」