続いても重松さん。父一人、子一人を描いた家族の物語。重松さんの家族作品は完全にツボです。しかも家族の日常の描き方もとってもお上手、温かさに溢れています。だから余計に泣けてしまう、、(ノД`。)昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。愛妻の美佐子さんとのあいだに待望の長男アキラが誕生し、家族三人の幸せを噛みしめる日々。 これはアカン(/ _ ; )愛する人の「死」の話。そしてその家族を描いた連作短編集。正直キツかったです。だけど辛い話のはずなのに、温かい気持ちにもなれるのは、重松さんの凄さ。読み終わった後は「家族」と「死」についてしばらく考えてしまいます。「今を大切に」なんてありきたりな言葉、わかっているようで、わかっていなかった。僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。 若年性アルツハイマーと診断された主人公を中心に描いた物語です。正直、この作品を読むまで「記憶を失う」という怖さを甘くみていました。これは残酷すぎます。さらに不安、悲しみ、周りの人々。この作品はそれらを描くリアルさが凄い。2006年に映画化。原作はもちろん、映画も素晴らしかったです。広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。 舞台は第2次世界大戦。人間魚雷「回天」に乗ることになった青年を中心とした物語、っいうだけで胸にきますよね。なんという怖い世界でしょうか。読んでいる途中も辛く悲しく切なく、胸が苦しくなる場面が多々あった。それを覚悟してでもこの作品は読むべきであると強く思う。もし自分が「回天」の搭乗者となったら、、。人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。 大切な人を失ってしまった人々の何気ない日常を描く。「大切な人の死」をメインにしながらも重苦しい雰囲気はほとんど無く、笑いと涙が溢れるような心温まる作品です。2014年にドラマ化。原作とはまた違った良さがありとても面白かった(´;ω;`)悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ―。七年前、二十五才という若さであっけなく亡くなってしまった一樹。 切なすぎる愛の物語を描いた表題作「野菊の墓」を含めた作品集。そしてその「野菊の墓」がやばいです。正直、表紙絵や内容などからして、自分から積極的に手に取りに行くような作品ではないはずなのですが、やはりこの作品を手にとったことは運命なのでしょう。本当に読めてよかった。「僕はもとから野菊がだい好き」「民さんは野菊のような人だ」…。千葉の農家を舞台に、かなわなかった初恋を不器用なほどストレートに描いた純愛名作『野菊の墓』。 百田尚樹さんといえば『時代小説、そして男の友情、愛の物語です。ミステリー小説のような「謎」を含め、「伏線」の張り巡らせ方と見事な回収、物語の構成も素晴らしいです。そしてタイトルの、「影法師」。頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。 タイムスリップ小説の名作でもあります。学生たち3人が平安末期にタイムスリップしてしまう。しかもただタイムスリップするのではなく、歴史上の重要な人物として入れ替わってしまうのです。その日、彼らの時は歪んだ。目覚めるとそこは戦乱の前夜だった―。 言わずと知れた名作です。魔女と呼ばれるおばあちゃんと、学校へ行かなくなった中学生の少女「まい」の物語。そんな魔’の元で「まい」は日々を過ごすわけですが、優しさと温かさが半端ないです。また、作品に出てくる言葉がいちいち胸に突き刺さります。おばあちゃんがすごい良い事言うんです。ストーリーも綺麗だし美しいし、何回でも読みたい作品です。中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。 号泣、というのではなく、しんみり泣けるような心にしみる感動物語。簡単に言えば、温かくてめっちゃいい話。人は誰かに支えられて生きているんだ、と再確認。ストーリーもちょうど良いページ数で読みやすい。サクッと読めるのに深く考えさせられ、暖かな気持ちになる読後感なのです。ほんと好き(*ノД`*)もし一度でも「死にたい」なんて思ってしまった事がある方は、ぜひ読んでみてください。大切なものに気がつくはずです。生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。 メジャーすぎるとは思いますが、この作品をオススメしないわけにはいきません。大人になっても幼児ほどの知能しかないチャーリイ・ゴードンは、頭が良くなる手術を受けてどんどん知能を上げていった。しかし、日本を含め各国で映像化されるのも納得の名作です。32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。名作、と言われている作品はやっぱりそう言われるだけの面白さと感動があります。有名な作品だからこそ、敬遠せずに手にとってみてください。よろしければ気が向いたときにでも、参考にしていただければ幸いです。それでは、良い読書ライフを!(=゚ω゚)ノスポンサーリンクFollow Me!この記事が気に入ったらフォローしようCATEGORY :TAGS :【アリス殺し】小林泰三さんのおすすめ小説5選【玩具修理者】【箱男】安部公房さんのまず読むべきおすすめ小説5選夏川草介『本を守ろうとする猫の話』は「本」ついて考えさせられる大切なお話でした青春!『下町ロケット』以外のおすすめロケット小説6選【読鉄】鉄道が舞台&電車で読みたいおすすめ小説15選『東京すみっこごはん』は食べ物小説の名作。元気をもらえて、心癒される連作短編集です年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。 ipadでイラストも書いています。ツイッター、Instagramフォローしてくれたら嬉しいです(*≧д≦)次の記事 anpo39年間300冊くらい読書する人です。主に小説全般、特にミステリー小説が大大大好きです。 短編集続編、別小説作ってます! 【ヒロアカ】恋する激甘短編集!Part2リクエスト募集一旦停止 【ヒロアカ】これが緑谷出久の彼女の本当の正体 【炎炎ノ消防隊】相思相愛 【 してみた、されてみた】 この短編集に出てくるキャラクターは下の通りです!
一章の方が、めちゃめちゃ中途半端になってしまって申し訳ありません(´;ω;`)。 文字数を呪いたいと思います。 © 2020 300books All rights reserved. スポンサーリンク今回おすすめさせていただくのは「感動!泣ける小説」ということなのですが、「泣ける小説」と「感動する小説」は似ているようでちょっと違う。例えば、「愛する人の死」は泣けますけど感動はしないです。これはこればっかりは読んでみないとわからないのですが、そういうものなのです。なので今回は、悲しいだけでなく同じ著者さんが続いたり、定番の作品が多いですが、ご了承くださいませ。それではどうぞ、参考にしていただければ幸いです(=゚ω゚)ノ 目次 不思議なお話6編が収められた短編集。漂う昭和の雰囲気がとても良いんです。主人公の子供達が色々と不思議な出来事を体験するのですが、登場人物たちの’’人間愛’’と言うんですかね。人の温もりがすごいんです。またその描写が非常にお上手。どのお話にも「死」が関連しており、胸が痛むものもあります。ちょっと怖いお話もあります。でも嫌な気分にならず、むしろ心が温まっていきます。良作揃いですが、やっぱり表題作の「花まんま」が一番好き(/ _ ; )母と二人で大切にしてきた幼い妹が、ある日突然、大人びた言動を取り始める。 夏に読みたい名作でもあります。三人の小学生が「人間の死」を見たいということで、とあるおじいさんを観察し始めます。しかしおじいさんと交流しているうちに、その残酷とも言える好奇心はやがて友情へと変わっていき……。「死」というものを改めて考えさせられるこの物語は、読む前から泣くとわかっていたけどやっぱり泣いてしまいました。人間の死を通じて成長する小学生たち。悲しいというより、爽やかで、暖かくて、心地いい作品です。町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。 有名菓子店で修行した主人公・小麦は、故郷の北伊豆に帰ってきて洋菓子店を開きます。しかし甥の叶夢から「この店はやらない」と言われてしまう。なぜなら〈天使〉がそう言っているからだと……。というような、〈天使〉というファンタジー要素の入った家族小説です。この〈天使〉の描きかたと物語への絡ませかたが素晴らしいのです。子供の頃は家族小説って全く興味のなかったジャンルだったのですが、歳を重ねるにつれて不思議と読むようになりました。しかも、温かい家族小説ってだけで泣けてきてしまうのは一体どういうことでしょうか。年々涙もろくなっていっている気がするんですが。。パティシエールの君川小麦は、自身の身体に重い秘密を抱えたまま、故郷・北伊豆で家族とケーキ屋を開いた。 46歳で突然死んでしまったデパートの課長が「美女の姿」で七日間だけ現世に戻ってくる、という笑いあり涙ありの感動エンターテインメント作品です。確かに泣かせる物語なんですけど、ユーモアたっぷりで楽しくスラスラ読めてしまうのがポイント。日々生きることの大切さを感じ深く考えさせられまずが、重たすぎない。このバランスが絶妙なのです。でも最後は泣ける。本当に素晴らしい小説です。働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて七日間だけ“現世”に舞い戻った! 感動して涙を流すことはヒト特有の生理反応であり、一部では健康効果も報告されています。また、小説の魅力は自分の知らない世界や人生が疑似体験できることにあるため、感動する本に自身を投影させ涙を流すことは非常に高等で健康的かつ文化的な嗜みと言えるでしょう。 2020/03/20 - このピンは、コンパス民☆さんが見つけました。あなたも Pinterest で自分だけのピンを見つけて保存しましょう!