最近雨ばかりですよね。コロナも猛威を振るっていて、テンションも下がってきます。 そんな中、友人に教えてもらって神曲を見つけてしまいました。 それが 実はこの曲、この前取り上げた ヒゲダン、スゲーな。 ちなみに、ヒゲダンを知らないという人はこちら最近すっかり売れてしまったバンドといえばもちろん、ヒゲダンこと Official髭男dism 高い音域の歌声とキャッチーなメロディー、現代の男子を象徴するかのような情緒のある歌詞で人気の ... 続きを見る 今回もこの感動をお伝えしたくてブログにしました。 実際にコード進行を見てもらいながら、どの部分に特徴があるのか解説していき、曲の良さを説明していきたいと思います。 「パラボラ」は、2020年4月10日にポニーキャニオンから配信された、日本のピアノPOPバンド・Official髭男dismの楽曲。[1]。アサヒ飲料の「カルピスウォーター」CMソングとして作られた。引用:Wikipedia抜粋 「パラボラ」は今年リリースした楽曲になります。 「カルピスウォーター」のCM曲で使われていたとのことで知っている方も多いと思います。 ヒゲダンらしいさわやかな曲になっていますね。 しかし、さわやかな曲の裏に、かなり考えられたコード進行、アレンジが詰め込まれています。 ここからはこの曲を印象付ける6つの秘密をご紹介していきます。 この曲を印象付けている6つの秘密はこちら 一つずつ説明していきましょう。 譜面はイントロ冒頭部分になります。 このイントロ部分は、イントロだけでなく、間奏、エンディングにも使われている曲の印象を決定づけている部分になります。 開始すぐにいきなりオシャレな雰囲気です。 何故この雰囲気が出るのかというと、最初のコードの 分数コードの説明は前回行いました。 最近すっかり売れてしまったバンドといえばもちろん、ヒゲダンこと Official髭男dism 高い音域の歌声とキャッチーなメロディー、現代の男子を象徴するかのような情緒のある歌詞で人気の ... 続きを見る しかしながら、今回の分数コードは前回のものと意味合いが異なります。 今回のコードは、 前回のように、コ なお、このような分数コードは、 実際の響き方としては、Eb△9 #11 13(ミb、ソ、シb、レ、ファ、ラ、ド)という響きを持つコードと同じになります。 分数コードが苦手な方は Eb△7 #11 と考えてもいいと思います。 オシャレ感アリアリですね。 ちなみに、2小節目の Bb/D は前回と同じように、 いわゆるコードの転回系の考え方です。 さて、コード進行もアナライズしてみましょう。 この曲のキーは Bbのダイアトニックコードは、Bb△7、Cm7、Dm7、Eb△7、F7、Gm7、Am7b5 になります。 ここからアナライズすると、 いきなりのⅣからのスタートなので、意表を突かれます。 また、Bb/D はコードの機能的に、Ⅰ△7と同じになります。 そのため、より簡単に考えると という形になります。 この形だとコードの動きの幅が大きいので、Ⅰ/Ⅲ に変えることで、ルートの動きを そして、最後のコードの これは、Bbのダイアトニックコードではありませんので、 D7はドミナントコードになりますので、とても不安定な響きのコードになります。 そのため、次に落ち着く音(例えば、その曲のトニックのコード)がくることがほとんどです。 D7であれば、 しかしながら、歌の始まりのコードは Bb になります。 Gmのコードトーンは、ソ、シb、レ です。 これをGm7と考えると、ソ、 響きの種類としては、同じ部類に属されるので、前のコードが D7 であってもあまり違和感がないです。 別のキーからわざわざコードを借りてきているにも関わらず、解決した感じを出さないというこのアレンジ。 この辺りがヒゲダンの凄さの一つでしょう。 譜面は、Aメロの最後の部分から、Bメロの最初の4小節までの部分になります。 歌詞で言うと、「他のだれ~かの~」から「まっさらなの~とのうえ~」の部分です。 最初の4小節は前述のコード進行と同じです。 ここの Ⅲ7 は借用和音ですね。 しかしながら、次のBメロでは、最初は Cm7 になっているという不思議! 確かに、僕も最初に聞いた時は、Bメロに入った瞬間、「あれっ?」と思いました。 ただ、あえて計算してやっているのであれば、なかなか勇気がいるコード進行だったと思います。 解決感がない分、ガラッと変わった雰囲気が出ています。 そのため、ある意味、 おそらく、Ⅳ - Ⅲm7 - Ⅱm7 - Ⅲ7 と来て、次に Ⅱm7 がまた来たので、少し違和感が収まっているのではと感じました。 あくまでも個人的な感想なのですが、この曲は、Aメロ、Bメロ、サビとそれぞれ別々に作って、後から合体させたんじゃないか?と思ってます。 仮にそうだったとしたら、それぞれのパートの繋ぎ方が上手くてビックリですが。 譜面は、サビの冒頭から8小節までです。 先ほど、ガラッと変わった展開になっていると述べましたが、実はメロディもかなり奇抜です。 恐らく、普通に聞いているだけなら、コード進行よりメロディに違和感を感じるはずです。 Bメロのメロディは、「レーシシードーレミbー」 というメロディラインになります。(著作権の関係上、譜面でのメロディは記載していません) 問題は、この 本来、コード的には、 Cm7 なので、ド、ミb、ソ、シb です。 そのため、メロディも 「シb」 となるはずです。 しかしながら、一番目立つメロディであえて半音上の この部分が、あれ?歌ミスったのかな?と感じざるを得ない部分です。 僕が聞いた感じだと、コード自体も Cm△7ではなく、Cm7であると感じましたので、どうしてもここに違和感を感じます。(Cm△7ならコード的には一致します) ただ、この曲は次に続く部分もきわどい音で歌っていますので、あえてこういうアレンジにしたかったんじゃないかな?と感じました。 あえて、外して歌うことによって、逆に違和感を印象のあるメロディに変えてしまう。 ヒゲダン恐るべし。 この曲の歌詞は、新しいことに挑戦していく人への応援歌的な内容になっています。 Bメロの印象は、Aメロとは違い、ストレートな雰囲気ではなく、どことなく不安な雰囲気が出ています。 こういったアレンジが入ることによって、新しくチャレンジすることへの気持ちの不安や様々な困難が待っていることを想像させることが出来ますよね。 上の譜面は、先ほどの譜面と同じ、Bメロの部分です。 Bメロはアナライズすると、 ここでの要点は2つ。 恐らく Ⅰ7 は Ⅰ△7 と同じ扱いでいいと思う。 耳コピした時点でピアノが Bb7 を弾いていたのでこのコードにしました。※2回目は Bb△7だったので、間違えて弾いたのか、あえてなのかは不明 重要なのはこちら Ebm7 - Ab7 なので、キーはこの箇所だけ、一時的に Db のキーになります。 しかしながら、サビの頭のコードは Bbになりますので、BbをⅠと考えると Ⅳm7 - bⅦ7 - Ⅰ となります。 これは解決感は少ないですが、意外といろいろな曲で使われているコード進行です。 Ⅳm7は サビに向かう前に、部分転調して盛り上がりを付けるところは、なかなか良いアレンジだと言えます。 これから起こる期待感に胸を膨らませる様子が表現されていると思います。 譜面は、サビの後半の部分。「まだ~とーおーくて~、ふた~しかで~」の部分になります。 アナライズすると、 このコード進行はジャズではかなり多く見かける進行になります。 #Ⅳから半音ずつ下降する進行はエモい展開を生むことが出来ます。 サビの前半を盛り上げておいて、このコード進行に繋げるようにもってきて高音で歌い、第2のサビのような展開を作っています。 殆どダイアトニックコードは使用されてませんが、とても印象のあるコード進行になっています。 この進行を使うと、あとは普通にⅡ-Ⅴ-Ⅰと行きたくなるところですが、この曲ではもう一工夫して間奏へ進行しています。 この辺りのコードの展開はとても参考になります。 譜面は間奏あけてから、サビに戻った部分になります。 2回目の「たがいちがいにあるきだしたー」の部分です。 サビに入る前に、Abで2小節、Ab7で2小節あります。 助走をつけて、徐々に盛り上がっていき、Abでテンションノートも使って最大限に盛り上がったところで、サビの頭でブレイクしています。 ブレイクとは、演奏を一時的に止めることです。 一旦、バンドの熱量をブレイクで落として、その緊張感を保ちつつ、再開するときにエネルギーを爆発させる。 この方法は、ポップスなら多くの曲で使われている手法です。 緩急があることで、曲にメリハリをつけサビをより盛り上げるために有効です。 演奏が入るタイミングも4小節目の部分から入っていて、とてもうまいアレンジと言えます。 ここではオマケで気づいた事を言います。 譜面は大サビの最後の部分。 「そして~は~るか~さき~」の歌詞の部分になります。 盛り上がった感情を少し抑えるかのような展開の部分です。 この部分は Eb△7 - Ebm7 という進行だと思ったのですが、メロディが 「レ」 の音を歌っているので、コード的には、 なかなか、Eb△7 - Ebm△7 というコード進行は見たことがないので、個人的に面白いなと思い取り上げてみました。 いかがでしたでしょうか? この曲は歌うのはかなり難しいです。 メロディの複雑な動き方、部分転調に負けない音程感、かなりのハイトーン。 曲がさわやかだし、声が綺麗だからあまりヤバい感じはわかりません。 しかし、裏には難しいコードがあったり、電子音でテンションを弾いていたり、部分転調や偽終止、ブレイクなど様々なテクニックやアレンジが使われています。 曲全体で使っているコードは7th以上のコードが多く、ボーカリストの声と相まってオシャレでさわやかな感じが出ています。 そして、サビの展開を繰り返すことや、テンションを保ちながら高い音程をしっかり歌いきることで力強さもあります。 ミュージシャン目線で見ても面白いコード進行だったので、一瞬で好きになりました。 これから頑張る人にとっての応援歌になることは間違いありません。 聞いたことない方は是非一度聞いてみてくださいね。 こんにちは。歩く大学生です。とうとう冷凍食品がなくなったので、スーパーに買いに行きました。 今回はOfficial髭男dismさんの「パラボラ」を取り上げて行きます。 「パラボラ」 (Official髭男dism) (2020) [地声最低音] mid1F (F3) ・「ダ」ンボールだらけから幕明けた日々は (1番 A… やっぱり、娘はお腹の中で聞いていたヒゲダンが大好きです~視線の向こうにテレビ、テレビにはヒゲダンのpv、それを見て笑いをこらえる母ちゃん。よく首痛くないねえ(… 2020年「カルピスウォーター」CMソングにも採用されたヒゲダンの『パラボラ』 Official髭男dism『パラボラ』に対する海外の反応. 2020/7/14
こんにちは、美月です!早いもので今年も紅白の時期が近づいてきました。今年の紅白では、Official髭男dism(ヒゲダン)を楽しみにしている方も多いと思います。私はあまりよく知らないので、どんなバンドなのか個人的に楽しみにしています♪とい 今の若い子ならヒゲダンに感情移入して曲に酔いながら聴けるのだろう。ヒゲダンの音楽には、今の時代の若者の多くに共通する爽やかなバイブスが鳴っている。 僕がヒゲダンを好きな理由の一つは、熱血だけど、暑苦しくなくサッパリしているところだ。
ミュージシャンってとてもカッコいいですよね!! 音楽が好きな人、音楽を演奏している人は、一度はなりたいと思ったことがあるんじゃないでしょうか? 僕もミュージシ ...