英語またはフランス語に翻訳発行されたものでは、次のものが著名である。なお、) ペルシャの王の元へやってきた女性、シャーラザッドが毎夜物語を語る形式の『千夜一夜物語』。1,001つもの物語の中には『アラジンと魔法のランプ』など有名なおとぎ話がある一方、官能的で暴力的な物語も多くあります。今回はそんな数多くの中から、強烈な印象を残すものを紹介します。 『なお、千夜一夜物語、アラビア語名の「アルフ・ライラ・ワ・ライラ」は、「千一夜」の題名は、単に数が多い事を示しているだけで、正確な数を示しているわけではないとする見方や、文字通り「千一夜」を示しているとする見方もある。この題名の意図を示す詳細は「昔々、女性不信となった王は、街の生娘を宮殿に呼び一夜を過ごしては、翌朝にはその首をはねた。こうして街から次々と若い女性がいなくなっていった。王の側近の大臣は困り果てたが、その大臣の娘明日をも知れぬ中、シェヘラザードは命がけで、毎夜、王に興味深い物語を語る。話が佳境に入った所で「続きは、また明日」そして「明日はもっと面白い」と話を打ち切る。王は、話の続きが聞きたくてシェヘラザードを殺さずに生かし続けて、ついにシェヘラザードは王の悪習を止めさせる。 1.9 千夜一夜物語と千一夜物語. アラビアン・ナイトとして知られているこの物語は、「 船乗りシンドバットの冒険」、「ア ラジンと魔法のランプ」、「アリ・ババと. 以上が、物語の大枠であるが、この結末、すなわちこの王の悪習を止めさせたとする筋書きは、後世のなお、毎夜、シェヘラザードの傍らに、妹のドゥンヤザード(この物語は、冒険商人たちをモデルにした「千一夜」は、9世紀ごろに原型ができ、さまざまな発展段階を経て、原型が作られたイスラム世界でも多様な版が存在し、やがてヨーロッパに紹介されていくにつれ数多くのバリエーションが生まれたことが、この物語の大きな特徴である。「千一夜」の原形は、現存するいろいろな版を比較すると、収録されている話も順序もかなり違うが、最初の二百数十夜くらいはほぼ共通しているしかし、「千一夜」という題名ゆえに、ヨーロッパに初めて「千一夜」を紹介した「千一夜」アラビア語写本には、結末はなく、夜の数はまた、「千一夜」の結末はいくつもの創作がなされ、フランス語で刊行された「ガラン版」「マルドリュス版」、アラビア語で刊行された「カルカッタ第二版(バートン版)」「ブレスラウ版」など、版により異なる。例えば、王シャフリヤールがシェヘラザードを愛するようになる点では概ね同じだが、そこに至る過程で、シェヘラザードの子供がやって来て、王に慈悲を願う版があり、その子供の数も1人~3人と版により異なる。また、最後に子供が登場しない「ガラン版」や「ブレスラウ版」もある。シェヘラザードが王に命乞いをする「カルカッタ第二版(バートン版)」(他の版ではしない)。シェヘラザードの妹ドゥンヤザードが、王シャフリヤールの弟シャーザマーンと結婚して皆幸せに暮す「マルドリュス版」「カルカッタ第二版(バートン版)」など、様々な結末が創作された現存する写本としては最古のものとされるガランのアラビア語写本に収録されていたのは、東洋文庫版でいうと、第1巻、第2巻、そして第3巻冒頭の「ヌールッ・ディーン・アリーとアニースッ・ジャリースの物語」、第6巻の「アリー・ビン・バッカールとシャムス・ウン・ナハールとの物語」、それに続く「カマル・ウッ・ザマーンの物語」冒頭部分、第15巻の「ホラサーンのシャフルマーン王の物語(ジュナールの物語)」くらいであり、残りはすべてガラン写本以外の資料を典拠としている。現在の「千一夜」の物語集は、成立当時の姿の何倍にも膨らんでいる結局のところ、「千一夜」は「これ」という底本がない古典であり、底本がないゆえにどんどん新しい物語が加えられ、さらにヨーロッパと中東という二つの文明の間を行ったり来たりするうちに変形が進んだ物語といえる。偽写本の捏造もしばしば行われた。しかしオリジナルがないゆえに、どれが正しくどれが誤りといった判断をするのは困難である。いつ、どの話が加えられたのかという判断も難しく、また、いつの段階までに収録された話を正式の「千一夜」と呼ぶのか、といった定義のようなものがあるわけではない最も初期の物語の1つは船乗りシンドバードの物語で10世紀以前のものであり、これに対してもっとも後期の物語はカマールと達者なハリマの物語、マアルフの物語(蜂蜜入りの乱れ髪菓子と靴直しの禍いをまきちらす女房との物語)は16世紀のものらしい。そして大多数の物語はこの二群の中間、すなわち10世紀から16世紀の間のものと推定されているアレクサンドル・ウラール(Alexandre Ular)はそれぞれの物語を以上を総合すると、おそらくは9世紀もしくは10世紀のバグダードで原型がつくられ、徐々に物語がつけ足されてゆき、15世紀ごろのカイロで最終的なかたちにまとめられたのではないかと思われる。ただし、9世紀頃に出現した「アルフ・ライラ」の原写本はみつかっておらず、初期の物語群がどのような経緯で現在のようなかたちになってきたかについては、いまだに不明確なままであるヨーロッパでは、である日本では「千一夜」研究の重鎮である1704年に、アラビア語の刊本(印刷された本)では、次のものが著名である。 人の盗賊」をはじめとして、わが国 … ペルシャの王の元へやってきた女性、シャーラザッドが毎夜物語を語る形式の『千夜一夜物語』。1,001つもの物語の中には『アラジンと魔法のランプ』など有名なおとぎ話がある一方、官能的で暴力的な物語も多くあります。今回はそんな数多くの中から、強烈な印象を残すものを紹介します。砂漠の王国を舞台に、魔法のランプを手にした貧しい青年、アラジンが王女を助けて宝を手にいれる物語……、と聞けば、多くの方がこの物語はイスラム世界における説話集、今回はそんな『千夜一夜物語』の中から、「エロくてグロい」エピソードを抜粋し、ご紹介します。 『千夜一夜物語』は、シャフリヤールが妻の不貞を知ったことから始まります。妻と相手の奴隷たちの首をはねて殺し、女性不信となった王は、やがて街中の生娘を宮殿に呼び出し、一晩を過ごした翌朝に殺す……、といったことを繰り返します。そんな事態に胸を痛めた大臣の娘、シャーラザッドは自ら王の元に嫁ぐのでした。「お前も殺されることはない」と父親からの反対を押しのけて嫁いだシャーラザッドでしたが、けれども、シャーリヤル王が娘を寝床へともなってたわむれはじめ、いざ、一儀におよぼうとすると、娘は涙を流した。そこで、王が「なにが悲しいのだ?」とたずねると、娘は「もし、現世の王さま、わたくしには妹がひとりございます。今晩、世の明けないうちに、妹に別れを告げたいのです」と答えた。『千夜一夜物語』バートン編より王が床に入った後、シャーラザッドの妹であるドゥニャザッドは姉から事前に言われていたように、物語をねだります。そこで古今東西の面白いお話を知るシャーラザッドが王と妹の前で夜通し語り、夜が白んできたときに賢いシャーラザッドは、多種多様な物語を語ることができるほか、王のリアクションがいまひとつだったときには「では、こんなお話はいかがでしょう」と臨機応変に話を変える柔軟さも持っています。加えて妹ドゥニャザッドが「なんと面白くて、趣深いお話なのでしょう!」と横から盛り上げるため、王も否応なしに「続きを聞くまでは殺さない」と約束することとなります。そんな流れを繰り返して迎えた1,001日目の夜、シャーラザッドが部屋に招き入れたのは王との間にできた3人の子どもでした。知らぬ間に子どもが生まれていた事実に感動し、改心した王は残虐な行為を止め、あらためてシャーラザッドを正式に妻として迎え入れて物語は幕を閉じます。『千夜一夜物語』は、シャーラザッドが、自分はもちろん、 355日目の夜に語られたのは、ある奴隷と肉屋のお話でした。カイロで肉屋を営む若者には、気がかりな客がいました。それは、毎日お昼に肉を買っていく奴隷のこと。ひどく黄ばみ、やつれている奴隷の顔を目にした肉屋はそこで肉屋が目にしたのは、驚くべき光景でした。奴隷は家へはいると、すぐ火をおこして、肉を料理し、腹いっぱい食べました。残りの料理をかたわらのなんと、肉屋が尾行した奴隷は女であり、目を覚ますやいなや、猿の後を追おうとする女に対し、肉屋は猿の代わりになることを約束してなだめすかします。しかし、「まじり気のない酢がいっぱいはいった鍋とね、傷草というひかげみずを百匁ばかりもってきなさい」と言います。てまえが言いつけられた品を持っていくと、老婆は酢といっしょに鍋の中にひかげみずを入れ、火にかけてぐらぐら煮立てました。それから、てまえに女と交わるように申しますので、てまえは相手が気絶するまで交会を重ねました。老婆はぐったりとなった女の体を抱きあげると、玉門を鍋の口にあてがいましたので、湯気が裂けめにはいり、やがて、なにやらころりと落ちてきました。よく調べてみれば、なんとそれは二匹の小さな虫で、一匹は黒く、一匹は黄色い色をしているではありませんか。女の体から出てきたのは、女が15歳のときに処女をささげた相手と猿から生じた虫でした。老婆のおかげで女は精力が落ち、肉屋の若者とその後も幸せに暮らした……、というお話です。日頃奴隷の服を着て自分の身分を隠していた女が、華やかな衣装を着て本来の姿を現わすのは、どこかおとぎ話のよう。しかし、その後に待ち受けていたのは決して子どもに読み聞かせできるような展開ではありません。肉屋の若者が気になる客を尾行したら、猿と女が行為に及んでいた展開もさることながら、さらに女の精力を落とすための処置として「酢と薬草を煮込んだ鍋の前で女が気絶するまで行為を続ける」のは、想像しただけでも生々しいイメージを誘いますね。 537日目から566日目にかけて語られたのは、 3回目の航海で、シンドバッドの乗った船は大勢の猿に取り囲まれて壊されてしまいます。突然のトラブルにより、近くの島に上陸せざるを得なくなったシンドバッド一行は、そこが巨人の島であることに気がつきます。突如現れた巨人は、船員を次々とつまみ上げてひっくり返したかと思えば、撫で回し始めるといった行動を繰り返します。ついに船長の番になったとき、巨人は突然恐ろしい行動に出るのでした。ところで、船長は筋骨たくましく、見るからに頑丈な、肩さきのもりあがった男で、まるまる肥えて、とても強壮な体軀をしていました。その様子が、相手のお気に召したとみえ、巨人は船長をひっつかむと、いきなりぢべたにたたきつけて、首に足をかけてへし折ってしまいました。それから、長い焼き串を持ってきて、これを背中から頭のてっぺんへ突き刺すと、勢いよく火をおこして、その上に串刺しにした船長をのっけました。なんと、巨人は船員を食べるために、ひとりひとり品定めしていたのです。過酷な船旅で痩せっぽっちだったシンドバッドは巨人にとって“美味しそう”ではなかったため、丸焼きにして食べられてしまうことはありませんでした。この後も次々に船員たちは食べられてしまいますが、残った者たちは巨人が眠りこけている隙をついて目を攻撃。小舟で脱出を試みますが、なんとか3人で巨人の島から脱出できたかと思えば、次の島で仲間が大蛇に丸呑みにされてしまいます。うわばみはやおら鎌首をもたげると、仲間のひとりを捕え、一気に肩のあたりまで吞みこみました。それから、残った体をごくりと鵜呑みにすると、腹の中で仲間の肋骨がばりばりと砕ける音が聞こえました。シンドバッドは自分の体を板で挟み、ロープでぐるぐる巻きにすることで蛇から丸呑みにされることから難を逃れました。ただ、たくさんいた仲間はひとりも残っていません。丸焼きにされた船長、大蛇に生きたまま呑まれて骨を砕かれた仲間といったように、あまりにも残酷な最期を迎えています。東京ディズニーシーにはこの『シンドバッドの冒険』をモチーフとしたアトラクションがあり、かつてこの巨人と対決する場面も描かれていました。現在このアトラクションはストーリーを一新し、シンドバッドは捕まっていた巨人を助け、仲良く音楽を奏でるシーンへと変更されています。やはりアトラクションという子どもの目に触れるものだったためか、原作通りでは恐怖を喚起させてしまっていたのでしょう。 なんとか大蛇から逃げたシンドバッドは通りかかった船に救助された後、4回目となる航海をします。次の航海では、出航後に嵐で船が難破する波乱の展開を迎えます。シンドバッドたちは打ち上げられた島の住人に食べ物を与えられますが、それを口にしたら最後、知性を失って家畜同然に扱われるしかないのです。吐き気を催したシンドバッドは食べ物に手をつけず、島の反対側にある街に逃げ出します。やがて街でシンドバッドは妻をめとりますが、その地にはそのまま食料も尽きようとしていた矢先、シンドバッドは井戸の入り口を塞いでいた岩が動き、光が差し込んだことに気がつきます。それは、別の死人とその配偶者が投げ込まれたことを意味していました。わしはこれさいわいと、死骸の脚の骨を手にとって、女のそばに近づき、いきなり脳天をはっしとなぐりつけました。女は、あっとひと声叫ぶなり、気を失って倒れてしまいました。わしは二度、三度と女をなぐりつけて、相手の息がとまったのを見すますと、パンと水を奪いました。シンドバッドは新たに井戸に投げ込まれた配偶者を殺し、食料を奪って生き延びます。やがてシンドバッドは死体を貪り食らうために抜け穴からやってきた獣の後を追い、井戸から脱出するのでした。どんなに過酷な船旅でも、持って生まれた強運で危機を回避したシンドバッド。時に 388日目から389日目に語られたのは、浮気を疑われた王妃と王のお話、『セット・ゾバイダの現行犯』です。昼寝をしようとしたハルシ・アル・ラシッド教王は、シーツに真新しい精液がべったりとついていることに気がつきます。驚いた教王は王妃を呼び、尋ねますが王妃は半官は天井を見あげて、隙間があるのを認めると、教王に申しました。「おお、忠良な者の大君さま、アブ・ユスフはそう言うと、長い槍で天井の隙間を突き刺し、コウモリを仕留めます。こうして王妃への疑いは晴れるのでした。これは『千夜一夜物語』の中では比較的短いお話ですが、昼寝をしようとした教王がシーツに 今回ご紹介したお話は、『千夜一夜物語』の内のごく一部。今でこそそんな膨大な数の物語が見られる『千夜一夜物語』ですが、発見された当初はわずか282日分しかなかったのだとか。初めてヨーロッパにこの作品を伝えたフランスの東洋学者、アントワーヌ・ガランがトルコ近辺の住人から聞いた昔話を追加したほか、ヨーロッパで残りの物語探しが盛んになって次々と付け加えられた結果、現在の形になったといわれています。そんなバリエーションに富んだお話を満喫できる『千夜一夜物語』を、あなたもぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。この記事が気に入ったら自身の経験を元に、著作『ガラパゴス』について相場英雄さんにお話いただきました。現代社会のネット事情、広がる格差社会、『ガラパゴス』制作の背景に秘められた裏話も必見です。近年、同性婚や事実婚、友人同士のルームシェアなど、さまざまな“パートナーシップ”のかたちが日本でもようやく広まりつつあります。そんなパートナーシップの多様さを感じることのできる3冊のエッセイをご紹介します。2020年1月に公開され、話題を呼んでいる映画『ロマンスドール』。原作は、タナダユキによる同名の小説です。今回は『ロマンスドール』を中心に、タナダユキによるおすすめの小説作品を3作品紹介します。大の夏目漱石ファンで、漱石の作品からインスピレーションを得たと思われる箇所が見られる著作を多数執筆している、奥泉光。文豪・夏目漱石作品と読み比べても、奥泉光作品だけでも十分楽しめる、おすすめ5選を紹介します。歴代最年少で環境大臣に抜擢され、初入閣を果たした小泉進次郎氏(38歳)。そんな彼のハートを射止めたのがフリーアナウンサーの滝川クリステルさん(41歳)。フランス人の父親を持つ彼女には日本人女性にはないフランス人的感性があります。今回は、彼女のようないくつになっても輝けるフランス的魅力を養うことのできる5つの本をご紹介します。2020年は、『ピーナッツ』のコミック生誕から70周年のアニバーサリーイヤーです。今回は50年近くにわたって続いたコミックの中から、スヌーピーとその仲間たちによる、シニカルだけれど心に残る“名言”を紹介します。活字といったライトなものから、恋愛、ギャンブル、果てはアルコールまで……。それなしではいられないほど何かに夢中になる“中毒”は、時に私たちの人生を豊かにし、時に狂わせてしまいます。今回は、何かの“中毒”になる人物たちが登場する傑作小説を4篇ご紹介します。ランゲージアーティストとして活動する「イチハラヒロコ」をご存知ですか? 胸に刺さるような「ことば」が作品になっています。今回は魅力的な「ことば」の作品を制作しているイチハラヒロコの書籍について紹介します。“怖い歌は必ずいい歌”と現代口語短歌の旗手・穂村弘は言います。今回は、どこかに“恐ろしさ”のエッセンスを感じる現代短歌の名歌4首を、クイズ形式でご紹介します。人気グラビアアイドルから女優へと活躍の幅を広げている、今野杏南。その、作品に懸けた想いをインタビュー! ひとつは、新宿という都会の荒野の真ん中で孤独と戦い、誰かと繋がりたいと渇望する人間たちを描いた、魂を揺さぶる青春物語、『あゝ、荒野』。そして、篠山紀信氏との初セッションで濃密なエロティシズムの世界に挑戦している写真集『杏南の日記』。ファンの間でも話題騒然の、情熱と覚悟に満ちた挑戦の背景にはどんな想いがあったのでしょうか。スマートスピーカーや自動運転車の登場で、私たちの生活にも少しずつ身近なものとなりつつある“人工知能(AI)”。人工知能は、SF小説の世界では古くから作品の題材にされ続けてきました。今回は、古今東西のSF小説の中から、ぜひ読んでほしい“人工知能”をテーマにした小説を4作品ご紹介します。第160回芥川賞を受賞した『1R1分34秒』(町屋良平)を始め、純文学作品には孤独に闘うボクサーの姿を描いた「ボクシング小説」が数多くあります。今回は、そんなボクシング小説の傑作を4作品ご紹介します。世の中には、なにかを「新しく始める」ことの背中を押すような言葉が溢れています。しかし、ずっと続けてきてしまった悪い習慣を「やめる」ことも大切なはずです。今回は、なにかを「やめる」ことを応援してくれるエッセイを3冊ご紹介します。映画『屍人荘の殺人』が2019年12月13日より全国公開されます。『屍人荘の殺人』の原作は、小説家の今村昌弘による同名のミステリ小説。今回は、『屍人荘の殺人』の読みどころとともに今村昌弘作品の魅力をご紹介します。ハードボイルド小説の巨匠として知られる大沢在昌。デビュー後はしばらく売れない時期が続きましたが、1990年に発表した『新宿鮫』が宝島社「このミステリーがすごい!」ランキングで第1位となり一躍人気作家となります。今回は大沢在昌のオススメ作品5選を紹介します!品川庄司・品川祐著『ドロップ』や麒麟・田村裕著『ホームレス中学生』が刊行された2006~2007年頃から、お笑い芸人が本を書くことが急激に増えました。2015年には、ピース・又吉直樹が『火花』で第153回芥川賞を受賞、お笑いの才能だけでなく文才まで見せ始めたお笑い芸人たち。小説、エッセイ、自由律俳句など、今では幅広いジャンルの本が毎月刊行されています。今回は、数多くあるお笑い芸人たちの作品の中でも、笑いと感動、衝撃を与えてくれる珠玉の5冊を紹介します。近年とみに注目度が高い本屋大賞。書店員さんがぜひ読んでほしいとおすすめする作品を選ぶ賞です。前回に続き、2016年の本屋大賞6位から10位の作品について、簡単にあらすじをご紹介します。『そして、バトンは渡された』で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこ。元中学校教諭という経歴の持ち主で、若者の悩みに優しく寄り添う作品が魅力です。瀬尾作品は、さしずめ疲れた心のための常備薬。処方箋のような小説5作を紹介します。『池袋ウエストゲートパーク』など爆発的な人気作品で有名な石田衣良。若者たちの生きる姿を描いた作品が多く、小説の中で若者独特の複雑な心情や葛藤が巧みに表現されています。女性が書いているのかと思ったという印象を持つ人が多いように、恋愛小説では、女性の切ない気持ちがうまく描かれておりその繊細な表現力には定評があります。大人になっても、なかなか自分の中から消えてくれない“コンプレックス”に悩み続けている方は多いのではないでしょうか。今回は、コンプレックスと闘いながら日々を生き抜く人々を描いた、選りすぐりの本を4冊ご紹介します。Facebookページへいいね、Twitterをフォローすることで、P+D MAGAZINEの最新記事をSNSでお届けします。
『千夜一夜物語』(せんやいちやものがたり、アラビア語: ألف ليلة وليلة, ペルシア語: هزار و یک شب)は、イスラム世界における説話集。英語版の題名より「アラビアンナイト」の名称でも世界的に知られている。日本では「千夜一夜物語」の他、「千一夜物語」(せんいちやものがたり)、「アラビアンナイト」の名称でも広く知られている。
《千夜一夜物語》に登場するバグダッドの豪商。7回の航海に出たので〈船乗りシンドバッド〉と呼ばれた。故郷に帰ってその冒険譚を語る。ロック鳥に連れ去られたときダイヤモンドの谷を発見したのはそ …